|
ハンブルク国際芸術サマースクール・ペンティメント
(PENTIMENT)
|
| PENTIMENTは1988年から始まった公開サマースクールで会場はハンブルク芸術大学校舎で行われている。毎年15人前後のアーティストが世界中から招待され、3週間にわたって指導にあたる。各教授には20人から30人の生徒がつき、最終日に行われる展覧会へ向けて連日習作に励む。
全コースの約半分は現代、伝統の絵画コースで、そのほかにはイラスト、コミック、カリグラフィー、コンピューターグラフィック、Webデザイン、彫刻、写真、テキスタイルデザイン、ファッションなどがある。
|
| 私は1995年、96年、97年、98年と招待され、立体裁断とファッション解剖学の講義と実習をする。教授陣はスクールの開校前に合同の作品展を行う。その作品展の様子と、生徒の作品展、の様子をここに紹介する。
1995年、教授陣の作品展は大学校舎内の講堂で行われた。
立体裁断のコースはPENTIMENT開校以来初めてだったので、受講生たちに仕事の例としてわかりやすいモデルを展示する。
彫刻や絵画などのファッション以外の分野で活躍するアーティストたちが布の立体造形にとても興味を持ったようである。コース中日に行われた立体裁断の公開デモンストレーションには約300人の観客が集まり、国営テレビ局の録画も行われた。
|
| 1996年の教授陣作品展はハンブルク近郊の街Pinneberg(ピンネベルク)で行われた。
19世紀に建てられた元貴族の屋敷が会場に使われる。赤レンガの概観と広大な敷地は現在市が管理を行っていて、通常は市民の憩いの場となっている。この展覧会の様子は新聞にも大きく取り上げられ話題となる。
広々とした会場の壁には絵画やイラストが飾られたが、立体造形を行うアーティーストが今回は少なかったため、ドレーピングされたモデルは各メディアに大きく扱われる。
|
| 講習を受ける生徒の年齢層は20代から60歳代と幅広く、現役の学生から、各分野ですでに働いている人、中高大学の先生など背景もさまざまだ。
スクール最終日に行われる生徒の作品展は自分たちで会場を設定し、3週間で作り上げたたくさんの作品が大学校舎すべてを使って所狭しと展示されることになる。集中的に練習を重ねた作品は驚くほどにその上達振りが見える。
|
| 1997年はPENTIMENTの10周年記念の年にあたり、作品展の会場はハンブルク工芸博物館の大会場で行われる。この年は例年のシーチングを使った作品ではなく、ドレーピングの技術がわかりやすいドレスを数点展示する。
公開デモンストレーションでも布帛を使った立体裁断を行い、珍しい技術をテレビ局をはじめ数紙の新聞社が取材していった。
1998年の作品展は会場を大学構内にもどして行われた。柔らかいシルクジャージを使ってドレーピングさせたドレスや、厚手ウールを使って立体感を出したり、フェイクレザーを使って折り紙のような効果を出したモデルを数点展示する。
|
| 
|
| ドイツの中の日本展
(Japan
in Deutschland)
|
| 2000年のドイツは「日本年」だった。その一環としてハンブルク近郊の街、ノルダーシュテット(Norderstedt)で「ドイツの中の日本」と題した展覧会が開かれ、招待される。
ドイツに住む日本人アーティスト、日本を題材にした作品を作るドイツ人など約10名が作品を持ち寄り合同展となる。私は「折り紙」を題材にした3体のモデルを出品した。
そのときの一つは約300個のジョイントを持つ三角形の折り紙をつなぎ合わせて服を作り上げた。もう一つは紙を織り込んだ布を折り紙風に折りたたんで縫い上げたスカートと、フェイクレザーを使って硬い表情のドレーピングで造形したトップのコンビ。
|
| 
|
| 
|